チャンスを見つけて成行でエントリー
優位性あるエントリーチャンスを、
・ブレイクアウト
・高乖離後の逆行
の2つに求めました。この局面をダマシの少ないものにするためには、
インジケータを追加するのも一つの方法です。日ごろから改善の努力です。
もう少しエントリータイミングを細かに言いますと、
直近高(安)値のラインをローソク足が切った時や
高乖離後のエンベロープラインを切った時に、
ローソク足が確定するのを待たず、ラインを切った時点で成行注文です。
これが良いと思いますが、終値で元に戻るダマシを避けるため、
終値確定後と修正しても差し支えないことです。個人の好みということで。
新規に買いあるいは売りのポイションを持てば、次は何処で決済するかです。
ここで重要な尺度となるのはリスクリワード・レシオ(比率)というものです。
実は、この比率は前の段階で決めておく方が良いのですが、分かり易くするため
この順番で話します。
リスクリワードレシオを決める
リスクリワードとは、リスク(損)とリワード(益)の比率です。
リワードをリスクで割ったものです。この比率を出します。
まず損切pipsを決める
損切は、原則は、ブレイクアウトがダマシだと判明した時とか、
高乖離が依然高乖離持続が判明した時とするのが良いです。
しかし、このような決め方は変化する相場の中では毎回違った判断になってしまい、
売買の安定性を損なうことになりかねません。
そこで、一定pipsの逆行で自動的に損切という方法が良いでしょう。
例えば、15pipsとか20pipsとかに決めてしまいます。
損切と言えども、相場によっては、
小さくとも十分機能したり、大きくとった方が良い場合もありますが、
ここでは取り敢えず15pipsというように決めます。
損切が決まれば、次は利確pipsです。
損切(リスク)と利確(リワード)は1対1.5とか1対2とかというように
リスクリワード比率としてトレード結果の管理ツールに使われます。
次に利確pipsを決める
利確pipsを決める番です。利確pipsは次の条件を満たす必要があります。
①損切pips以上であること
②利確pipsまで到達する確率が50%以上であること
という2つです。条件を満たす利確pipsであれば、
リスクリワード比率が1以上になります。
ここでは、仮に25pipsと決めます。そうすると比率は1.667となります。
そして、利確となる確率が50%以上になることをチェックし続ける必要があります。
通貨ペアによって、あるいは相場付によって価格変動が変わります。
変動が大きい時もあれば小さい時もあります。
変動が小さい時に25pipsのままだと、到達できず結局逆行して損切となり、
確率が悪化することにますので、十分に注意し、利確、損切pipsとも
調整するようにしましょう。
全体的な損益もマネージ
リスクリワード比率は、個々の売買で遵守に心がけるべきものですが、
全体の損益にも適用できます。この管理が出来て安定した収益が実現できます。
利確pipsなどが小さくなった場合、例えリスクリワード比率が変わらなくっても、
損益が下がることがありますが、これは計画の範囲内ということです。
売買ルールも作成
トレードの収益は、計数的には勝率とリスクリワード比率で構成されています。
つまり、端的に言えば、勝率をコントロールし、同比率をマネージすれば
安定した収益の実現できるということです。
しかし、そんな容易くはありません。例えば、次のような場合です。
①負けがちになり、気分の負け犬気味
②たまたままぐれで大儲けし、気分は有頂天気味
2つのケースは、どちらも次に負ける可能性が高いのです。
もし、負け続け、例えば3連敗となれば、休みを取るのが良いです。
まぐれで大儲けした時は、有頂天になっているかを自己分析しましょう。
もしそうであれば、売買を休みましょう。多くのプロが言いますが、
こういう有頂天な時に大損をする可能性は高いのです。
もし収益が積上がっていた時、収益を確保する工夫が大事です。
そうした中で、損をしたときに損を取り返そうと考えず、
これも休みを入れた方が良いケースです。
大事なのは、自分の当初予定の勝率とリスクリワード比率を持続させること。
もし、変化があれば、自己分析し、リスクを多く鷹揚な取引はせず、
休みをうまく活用するようマネージしましょう。