トレード管理は自己管理
トレードには好不調の短期間の傾向がでてきます。
好不調の認識は、日々の売買の勝ち負けで気付くと思います。
しかし、もっと明瞭にするにはトレード記録を付けることです。
トレード記録は決済したトレードをすべて記録するのが望ましいです。
でも非常に手間がかかり、スキャルピングではめんどくさいの極みです。
だから、自ら細かに記録を付ける人は極めて少数だと思います。
もっともMT4には、トレード結果のレポート記録があります。
詳細レポートでは細かな分析までしていて、非常に便利な機能です。
ですが、好不調の自己認識のためには、帯に短しタスキに長しだと思います。
つまり、毎日毎日詳細レポートを出しても、傾向として把握しづらいのです。
また、やや長め、例えば1カ月たって詳細レポートではタイミングを
失していることも多くなるだろうということです。
やはり、トレード記録は毎日つけ、その日のうちに、数日間とか20日間の
短期間の勝率やリスクリターン比率を把握できる方が良いです。
同時に前日との比較もできる方が良いです。
ここで読み取りたいデータは、
・中短期の勝率の推移と、現時点の勝率の状況
・中短期のリスクリターン比率の推移と、現時点の状況
を中心とするのが良いです。勝率とリスクリターン比率をもとに、
期待pipsを算出し、トータルの損益の把握をします。
また、ケリー基準やバルサラの破産確率のチェックもできるわけです。
損益に注意しすぎると、逆にメンタルに悪影響が起こりかねません。
適当に軽く把握するので十分です。
トレード記録の付け方ーMT4の場合
ポイントはMT4の売買結果データをエクセルに落とし込むことです。
これが出来れば、エクセル上で条件付きの計算ができ、目的を達成です。
オーソドックスな方法は、MT4のスクリプト・ファイルを使い、
MT4から取引結果のデータをcsvファイルに落とすことです。
そしてcsvファイルのデータをエクセルにコピペあるいは
マクロを使って自動貼り付けです。
このデータは十分に詳しいですが、pipsは出ていませんので、
計算式を貼り付ければ良いです。中短期の計算値を得るのも簡単です。
エクセルでビジネスに使い慣れていればですが。
他の方法では、有料ソフトですが、設定をしておけばクリック一つで、
MT4からデータを読み取ることができるものもあります。
メタリポと命名しているようですが、使い勝手は不明です。
どちらの方法にしろ、手入力と比べれば遥かに楽です。。
トレード記録による取引ルール
長くトレード記録を付けていると、法則のようなものがあることに気付きます。
特に、不調な場合が重要です。一旦悪くなると、不調は半月くらい続きます。
例えば、20日間の移動平均で見て、勝率が55%あったのもが30%近くに、
落ちるということは往々に起こります。
毎日のトレード記録をつける習慣があれば、不調の予感もするものです。
そんなときに負けた場合は、早々と2~3日とか、1週間程度休むのがいいです。
その休みの間、自分自身の不調の原因とかを探るのが良いでしょう。
また、不調とは反対に、突然の急騰、急落で大儲けした時も要注意です。
多くのプロが言うような、大儲けの後に大損をする可能性は高くなります。
プロはこの場面を気にします。トレードを休む方が良い場面が多いですから。
トレード記録がリスク管理に機能しているということです。
これはずっとトレードを続けたいのならば非常に重要なことです。