チャートの見方の根本スタンス
チャートは多くのトレーダーの取引の結果が表れたものです。
様々なレベルの人の見方・分析や思惑が入混じり、
大小の攻防の結果がチャートのローソク足に現われています。
チャートの先行きって読み取れるのか?
多くの人の攻防であり、伏兵もイッパイいます。
なので、先行きを見通すことは無理、非常に難しいです。
でも、チャートはゴチャゴチャト汚く動いているようでも、
一定の方向に動かざるを得ない局面が出てくるものです。
そこを優位性と捉え、そこにトレードチャンスを求めます。
ランダムのチャートの先に優位性を見つる
聖杯探しをしたことは、プロフィールで述べました。
結論は、既製品じゃあなかなか聖杯にはならない、です。
でもヒントはあったと思います。
要は使いよう。いかに自分に合ったものにできるか。
カスタマイズです。そのためインジケータが増えても仕方ない。
でも、一旦ポイントを掴んだら減らせます。
ブレイクアウト
ブレイクアウト手法は多くのプロが使っているものと思います。
トレーダーによってその使い方はそれぞれ違っていそうですね。
ブレイクアウトに優位性を認めたのは、
上げざる(下げざる)を得ない局面があるためです。
例えば、上昇トレンドの中、勢いも落ちた時に、
直近安値を切ったらどうでしょう。
買い手の中にはまだ高値更新継続だと頑張るのがいるでしょうが、
影響は半減、あるいはそれ以下です。多分。
それどころか買いポジションの人は投げ売りする人がいます。
売り手が積極的に売り、買い手が投げ売りすれば勝負決まったりです。
下降トレンドの中では上昇トレンドと反対のことが起こります。
難しいのは、直近高(安)値をほんの少しブレイクするだけの、
いわゆるダマシがあることです。このダマシを見分けることが大事です。
そのためにインジケータが増えることは致し方ないこと。
自分なりの、成功するブレイクアウトを見つけることが大事です。
高乖離後の逆行
祭りの後という言葉があります。
それは寂しい、祭りの時の熱狂を後悔したような状態です。
そんな状態をチャートで見つけたらチャンスです。
逆行の可能性は高いです。7~8割は逆行です。高い確率です。
他の手法って、良くって5割をちょっと超すの多いですから。
このためインジケータを使います。
移動平均の乖離とか、エンベロープあるいはボリンジャー・バンドなどです。
移動平均の乖離とエンベロープは殆ど同じです。パラメータの使い方が大事です。
ボリンジャー・バンドは人気ですが、個人的には使いこなしは難しいと思います。
例えば、ローソク足がエンベロープで移動平均から0.何%まで乖離したとしても、
それが必ずしも祭りの終わりとは限りません。
そこで、フィボナッチとかピボットをインジケータに加えたりする人もいます。
いささか複雑になってきます。こういうのが好きな人ならいいですが。
個人的に使っている方法は、直近の比較的短期間のシミュレーションで、
何%くらいでピークアウトをしたかを見たりします。
EAの最適化をしたことがある人なら、カーブフィッティングだというでしょう。
カーブフィッティングでも頻繁に調整すれば、上手くいくと考えています。
大体、一度最適化して未来永劫有効でないとダメと考えるのは学者すぎます。
何事も、役に立つ間は使えばいいというのが考えです。
チャート例
2つの優位性が認められる局面の話をしました。
精度を高めるために色々と工夫をしないといけないと思いますが、
取り敢えず、使っているチャートを例として示します。
ポンドドルの5分足チャートです。色々インジケータを使っています。
・直近高値安値の水平線を引くインジ
・マルチタイムフレームの短期移動平均線(15分、1時間、4時間)
・移動平均線からの乖離線
以上のようなインジケータで、ブレイクアウトや高乖離をワッチします。
個々のインジケータの詳しい使い方はここでは割愛させて頂きます。
使いこなすためには時間を要すると思いますが、役に立ちます。